2023年2月の振り返り

2月はあっという間に終わる。28日間という日数にも起因するだろうけど、そう単純に片付けられない何かが2月にはある。2023年2月の前半は、写真を撮りに行くことが多かった。

RICOH GR IIIx, 40mm, f2.8, 1/8sec, ISO320

40mmが更に身体に馴染んできた。単焦点を愛用していると味わえる感覚。ここでカメラを構えるとこんな構図だろう、というのが構える前からわかる。結果、自然と良い位置に足が動くようになって、そこで初めてカメラを構えるようになる。どこから撮ろうか、ここかな、えい、と。

ちなみにどうでも良いことだけど、このホテルのロビーはとても狭くて、何とも余裕のない構造になっててとにかく好かない。ロビーが本来有すべき懐の深さがない。JRのホテルに何を求めるか、というところだけど。高いコーヒーを出すラウンジも広いロビーに隣接していてこそというもので、ここのラウンジは何とも入ろうという気にならないせわしなさを感じる。そして何より、つくづく細かいおっさんに成り下がったものだと痛感する。

RICOH GR IIIx, 40mm, f8.0, 1/160sec, ISO200

京都駅の名誉のため、良い面にも目を向けてみる。

他の都市に比べて、京都駅周辺は閉塞感が少ない。厳しい高さ制限によるところが大きいのと、駅周辺の建物を日本郵政等が所有していることで、派手な開発がなされてこなかったことも大きい。(言い換えると、成功した建物が少ない。)ただ、中央郵便局はもう少しで建て替えられて、バスターミナルなんかを内包して、駅と直結した複合施設になるとどこかで読んだ気がする。空白は確かに経済的ではないけど、ホテルのロビーと同じで余白がそれ自体ひとつの価値なんだけどな(結局、下げてる)。

厳しい行財政状況ではあるけど、とにかくサスティナブルな街づくりになればいいですねと、適当にまとめておく。

RICOH GR IIIx, 40mm, f5.6, 1/30sec, ISO640

久しぶりに新書を読んだ。(許光俊の本は2冊目のはずなのに1冊目が行方不明、本棚が巨大化して蔵書が増えるとこういう事故が稀に起こる。)今回はクラシックに関する本ということで、良書だった。

クラシックはいつから聴いてるだろう。本には読んだ日を(大抵は何度も読むから読むたびに)表紙裏に書き込むけど、CDには書いてない。最初に聴いた日くらいは書いても良いかもしれない。

いつからクラシックを聴くようになったのか。たしかyoutubeか何かで小澤征爾のウィーンフィル、ニューイヤー・コンサートを観て、それがキッカケだったと思う。大学卒業してからだろうか。そこからカルロス・クライバーを知って、ブラームスを知って……と、演奏者や指揮者、作曲者らを知っていって、芋づる式に広がった。かれこれ10年くらい聴いてることになる。息の長い趣味となったもので。

特に人から勧められたところで、聴かない人は聴かないだろう。「えっ、ストラヴィンスキーってそんなにいいの? サロネンの指揮が抜群? じゃあ私も聴いてみよう。」とはなかなかならない。

ただ、余暇に美しい音楽を聴き入るという一つの時間の使い方を持ち合わせていると、長い目で見て豊かな人生を過ごせると思いますよ。あら、そうなの?という人には許光俊の『はじめてのクラシック音楽』をひとまず推す。

RICOH GR IIIx, 40mm, f8.0, 1/400sec, ISO200

ふと仕事を休んで佇みたい気分だったので実相院を訪れた。初訪問。写真はNGだったので、最寄り駅だけ載せておく(庭は撮れたけど)。

岩倉近辺を歩いて、岩倉具視幽棲旧宅などを回ったり。大体そうだけど昔は全部田んぼだったんだろうな。散策するとき、旧道とそうじゃない道を意識し始めてておっさん化を自覚する。

RICOH GR IIIx, 40mm, f5.6, 1/500sec, ISO200

少し南に降りてきて北山あたりも散策。高校生のときよく自習してた府立資料館。このあたりも再開発される関係で、すぐ南側に移転。この建物にもう一度入ってみたかった。移転先は今回行ってない。

RICOH GR IIIx, 40mm, f8.0, 1/500sec, ISO200

RICOH GR IIIx, 40mm, f8.0, 1/80sec, ISO100

久しぶりに京都府立陶板名画の庭。どれくらい久しぶりかって、最後に来たのはおそらく高校3年生なので、約15年振り。安藤忠雄が設計した建築物が京都にも幾つかあるけど、ふらっとアクセスできるところはそう多くない。何と入場料が100円ということで。ただ、展示内容が更新されない施設なので再訪はまた15年後くらいかもしれない。資料館、陶板名画の庭、植物園という北山の一角が、個人的には北山エリアのアイデンティティであり、重要な緩衝帯。このあたりもごちゃごちゃしてくると残念なのでぜひこのままで。

RICOH GR IIIx, 40mm, f8.0, 1/80sec, ISO200

久々に訪れる場所ではどこでも多くの飲食店などが入れ替わっているけど、紳士服店はしぶとさを発揮している印象。どれも大手だけど。

RICOH GR IIIx, 40mm, f2.8, 1/30sec, ISO800

ほとんど唯一好んで食べるケーキがベイクドチーズケーキ。珍しく一人でケーキ食べたけどこれはティータイムではなくランチとしてのケーキ。ちなみにBAIKALのが最も好み。

こんな感じの2月前半だった。そして後半はというと、載せるべき写真は全くない。インフルエンザA型に罹ったからである。去年と同じような時期に仕事たくさん休んでるなぁと、読み返せば昨年2月にはコロナに罹っていた。2月はそういうものだと。

明日は9連休明けの出社。しかし我らが京都サンガF.C.は開幕2連敗を喫し、未だに得点は0という話題にもしたくないようなスタートで、出社意欲が大幅に削がれているところ。

3月には良いニュースが増えるよう細部を整えていって、4月の33歳を迎えようというところです。