2023年10月の振り返り

こんばんは。

濃密だったのか淡白だったのかよくわからない10月が終り、11月に足を踏み入れてしまってようやく振り返り。親に関してのバタバタがあって、気疲れはしていないつもりだけど物理的に時間を奪われてしまって秋を吟味する余裕はなかったのかもしれない。

RICOH GR IIIx, 40mm, f2.8, 1/100sec, ISO400

しかしながら、唯一の良い出来事として幼馴染の結婚式があった。33歳にもなると、友人が少ない自分にとっては結婚式というイベントはほとんど縁遠いものとなってくる。

何はともあれ最も古い友人の一人だったので印象に残る結婚式となった。

RICOH GR IIIx, 40mm, f2.8, 1/250sec, ISO200

リアル店舗で買い物をすることがほとんどなくなって久しい。ただ、近頃は百貨店に行くようになって、中高年が百貨店に行く理由が少しずつわかるようになってきた気がしている。さりとて、爆買いするわけではなくて、これという一品を買うくらいでウィンドウショッピングの時間が長い。

先日、高島屋が少しリニューアルして当日たまたま有給休暇だったので訪問したところ。蔦屋書店はすごくよかった。

RICOH GR IIIx, 40mm, f2.8, 1/100sec, ISO320

 

新しい建物、店舗なので導線とか照明に惹かれるところが多かった。ものの置き方で魅せて売ろうという、店側のセンスを見るのが楽しい。リアル店舗の楽しみはそこかと。

RICOH GR IIIx, 40mm, f4.0, 1/100sec, ISO640

いつからだろう、AppleがApple Musicを始めてからずっと、音楽はほとんどサブスクが中心だった。それまではTSUTAYAで借りるかCDを買うかというところで、それをMDに入れるか(というのは中学までで)MP3プレーヤー、今は亡きiPodに入れるかしていて。

この「サブスク」というのがそろそろ嫌になってきて、とにかくCDを買う派に戻ろうと最近は思っていて。映画も音楽も、サービス提供者の守備範囲のなかで泳がされているだけな気がしてきたのが1点。もう1点は、消費や鑑賞の価値が落ちてしまっているようで。

たとえ素材の原価が同じであっても、1,000円で1ヶ月間ラーメン何杯でも食えるよっていうときの「1杯」と、1,000円で自分で選んだラーメン1杯だけ食べるときの「1杯」と、どっちが美味いかって、これは極端やけどそんな感じではなかろうか。

RICOH GR IIIx, 40mm, f8.0, 1/125sec, ISO200

RICOH GR IIIx, 40mm, f8.0, 1/125sec, ISO100

ここ何回かの投稿に覇気がないというか「ただ書いてるだけ」という感が否めないので、少しゆっくり腰を据え、考え感じながら書いてみる。

上の写真は梅小路公園で、ここは何かと学生までの間に何度も訪れた場所である。大学時代に学生映画を撮っていたことはいつか前述のとおりだけど、ここは最後に撮った長編のクランクアップの場所であって。周囲の環境や風潮も少し変わって、以前よりも賑わうようになっている梅小路公園。ただ、自分が最後に撮った場所はあまり変わらず、いつもここにある。

──ふと今を確かめたくなる場所とでも言おうか、そういう場所が自分にはいくつかある。毎年が叶わないときもあるけど、余裕があればこの季節にはこの場所に行く、というスポットがいくつかある。豊かな人生、だと思う。

RICOH GR IIIx, 40mm, f2.8, 1/2000sec, ISO200

心に迷いが出たりすることって、珍しいことではない。そして、唐突ながら元サッカー日本代表の長谷部誠の言葉を借りるなら「心を整える」だろうか、迷いに対抗するべく人それぞれに心の整え方を探し、掴むことが大切かと思う。

自分にとってのそれは、友人との時間でもなく、恋人との時間でもなく、こうして聖地巡礼をするように同じ季節、同じ場所を訪れることなんだろう。ずっと知っていたことだけど、言語化したのはこれが初めてかもしれない(初めてじゃないかもしれないからまた探してみる。)。

時間が経てば自分も変わるけど、昔の自分と比較して定点観測することで、今の自分が何者で、どんな状態なのかがわかるというか。自分のなかの中心点と、変わらずにある物理的な場所としての定点を重ねることで、ふと呼び起こされるもの、気付けることは決して少なくない。

RICOH GR IIIx, 40mm, f8.0, 1/250sec, ISO100

もうすぐ、紅葉が深まってくる季節である。オーバーツーリズムが再燃している京都にあって、名所を心穏やかに巡ることは容易ではない。自分にとっての聖地のうち、一番紅葉が綺麗な場所を訪れる11月にしよう。

ということでまた。