こんばんは。
冒頭の写真については後半に記すとして、まずは7月の振り返り。
- 6月から今月にかけて、体調を崩した
- 暑さはあまり身体に響いてない
- 仕事は忙しくない
- 総じて悪くない
苦手な夏に足を踏み入れてるけど、それほど悪くない7月だったように思う。
そろそろ本腰入れて、これまで読んできた本を(何冊あるだろう)一つひとつ読み返そうと思ってる。こうしてブログを書いてる書斎の背後一面は本棚になっていて、それなりの量になってる。ただ、それだけ読んできたという事実と今の自分の知識量(というか思考力)とのギャップが激しいように感じて、ちょっと整理したいと思い始めた。
どうやってインプットし直すか──というところで、情報カードに読んだ本と気になったことなどを書き記そうと思い立った。ちょうど余った情報カードが何枚もあった。でも、情報カードはあれど、収納する適切な容れ物がない。
ということで、デスクマットに似た色の合成材を買ってきてDIYすることにしたのが上の写真。そして出来上がったのが下の写真。
なかなか上手くできた。これでひとまずは足りるはず。
今月はこうやって読み返す環境が整って、気分も体調も少しずつ上向きなので、早速何冊か読んでカードをせっせと書くことができた。またいつか今回のインプット作業について書くことと思う。
とりあえず思うのは、どれから読もうかということ。大量の背表紙を眺めていて「これだ」という1冊を選ぶのはなかなか大変。でも、ルールを作ってもすぐに破るのがオチなので1冊ずつフィーリングを大切にして選ぶようにしてる。まぁ贅沢な環境ではなかろうか、もう全部タダなんだから。300冊はあるかな、全く検討がつかない。
ここで、ふと思い出したとある小説のセリフの一節を書いておこう。私が高校生のとき、読書に目覚めた際に座右の銘にしていた一節である。
──彼は僕なんか遥かに及ばないくらいの読書家だったが、死後三十年を経ていない作家の本は原則として手にとろうとはしなかった。そういう本しか俺は信用しない、と彼は言った。
「現代文学を信用しないというわけじゃないよ。ただ俺は時の洗礼を受けてないものを読んで貴重な時間を無駄に費したくないんだ。人生は短い」
『ノルウェイの森(上)』村上春樹
長らく体調を崩して復帰してから、しばらく仕事を休まずしっかりとこなしてきた。これは自分にとって珍しいことで、ご褒美にポジティブな休みをとろうとスナップ撮影へ。そう、結局は休んでる。
暑かったし涼しいところに行きたかったから京都は大原へ。三千院には寄らず宝泉院のみ。多くの寺社仏閣に言えることだけど、平日の朝いちに行くのがベター。それでも人はいた。
絵に描いたように佇んでいる人がいて、その人に感化されて自分も佇んだ。そうやって少しずつ「あまり喋らないでおこう」という態度が連鎖して、何人かの訪日外国人が来たけれど静かな時間が続いた。
撮れている写真に不満があるわけではない。ただ、なんかこう自分の感性にピタッとはまらなくなってきたので、ここ数ヶ月はレンズのことを頭の隅で考えてる(飽きただけかもしれない)。しかし、レンズを安易に増やすのは望ましいことではないので「これを試したらまた世界が広がるかもしれない」と、冒頭の写真のフィルターに行き着く。
C-PLフィルターを使うのは初めて。これまでずっと付けていたのは4月の振り返りに書いているやつで、ふわっと系というか、滲む系というか。
それに対して、今回はくっきり系。
ある程度カメラ趣味が昂じていくと、このように様々なフィルターに手を出すものである。このフィルターは先端の▲が記された輪がくるくると回転する仕組みで、取り込む光の偏光具合を調整することができる。まぁとりあえず作例で説明してしまうのが早い。
京都駅の屋上から、南西の方角、東寺のほうを見ている。とは言っても、ガラスが反射して見えにくい。東寺の位置も目を凝らしてわかるかどうか。
それがC-PLフィルターを、▲をくるくる回すと、こうなる。
「どちらが良い写真か」というのは「何を撮りたいか、表現したいか」によって異なるので、フィルターの有無が写真の良し悪しに直結するものではない。あくまで表現手法の一つ。
とりあえず以下、「これがこうなる」っていう比較を並べる。※わざわざフィルターを取って付けてしているわけではなくて、くるくると先端部を回したり撮影角度を変えて、フィルターの効きの強弱を変えている。
実は次に買おうと思っていたレンズは決まりつつあったけど、このフィルターでもう少し遊べそうな気がしてきた。
こういう作例を並べてみると、私は写真を誰かに見せるためではなく、自分で楽しむために撮ってるんだという素朴な事実に気づく。
まぁそれはともかく、撮る前に「こう撮りたい」というイメージが頭にある人にとっては、C-PLは良い選択だと思う。シャッター速度、絞り、感度というそれぞれのパラメータを調整して、めんどくさいと感じずに、むしろ楽しいと思いながら撮る場合、もう一つ「フィルターの効き具合」という操作が増えて、表現の幅が広がるから。
ピーカンが続く夏には価値あるフィルター。
カメラの頭の傷はこないだ祇園祭で落としたときにできたもの。5Dはさすがプロユースというか、堅牢性が高くて、いざ落ちたときにも「あっ、落ちたわ」くらいにしか思わないのは道具として扱いやすくて◎。当然壊れてない。
健康診断の結果が芳しくなくて、健康(というか食習慣・運動習慣)の尊さを思い知ったのがハイライトだろうか。ほんと厳しい暑さが続いて、外で活動しようという気に全くならないけど、どうにかこうにかして身体を動かすなり、写真を撮りに行きたいという気持ちはある。
まだ数日7月を残した日に振り返りを書けるほどには調子が悪くない。繰り返すけど、苦手な夏にあってこの感じは充分な及第点。掴みかけてる良い日常を確かなものにするために毎日同じリズムでGood habitを積み重ねていこう。
ということでまた。